建築豆知識

大阪地震とブロック塀のちゃんとした施工


今朝方、大阪市を中心にした大地震が発生しました。

この地震の影響で、登校中の9歳の小学生の女の子が、ブロック塀の下敷きになり死亡するという、なんとも悲しい事故が起きました。

今後、詳しく検証がされていくことと思います。

以前の状況はわかりませんが、テレビに映し出された、倒れたブロック塀の画像には、鉄筋が入っているように見えません。
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倒れた部分には入っているのかもしれませんが、つながっていたと思われる部分との接合が不十分です。

接続部分のしっかりとした施工がされていたら、一気に倒れることはないと思います。


通学路に面していたブロック塀がそんなに危険であったことは、学校側でも知る余地はなかったかもしれません。

建築や土木に精通した人であれば、事前に調査すれば、何らかの問題点に気が付いたとは思いますが、現実的には困難でしょう。

ブロック塀を施工した人や、その工事を管理した人なら容易に危険性を予測できたでしょう。

擁壁やコンクリートなどの基礎の上にブロックを積むときには、基本的に縦筋を40cm間隔に、横筋を60cm間隔に入れます。

既存のブロックやコンクリートに積み重ねるときには、既存部分にアンカーボルトを打ち込んで、一体化を図ります。

ブロック塀を積み上げる予定があるときには、鉄筋を40cm以上伸ばしておきます。

1個のブロックの大きさは、幅が39cm、高さが19cmあります。厚さは10cm、12cm、15cmなどです。

モルタルの目地の幅が1cmあるので、積み上げた時には幅40cm、高さ20cmになります。

鉄筋の間隔はそれに合うように配置します。

たまに、ブロックの積み方で、目地が互い違いになっているのを見かけます。

馬踏み目地といいますが、ほとんど鉄筋は入っていないと思います。

ブロック塀を高く積もときには、鉄筋を入れることはもちろんのこと、バットレスという倒れ防止の対策も必要です。
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今回の事故は、避けられたのではないかと思うと、残念でなりません。



平屋建て 計画

平屋建てか2階建てかの判断


マイホームを計画されている方に、平屋建てと2階建て、どちらがいいでしょうか?と聞かれることがあります。

「どちらが希望ですか?」と、聞き返します。
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というのも、どちらも一長一短あって一概に決められないからです。

建築地や家族構成など、いろんな条件を加味して決める必要があると考えるからです。

具体的に言いますと、家族の人数、年齢層や学年、必要な部屋数、広さなどです。

趣味なども考慮することがあります。

土地に関しては、広さ、形、、面積、用途地域、電気水道ガスのインフラ状況のほかにも、隣接する土地の建物の高さ、窓の位置、また、日当たり、高低差などです。

建築予定地が海や川の近くにあると、以前冠水など水害にあったことがあるかどうかも聞き出していきます。

平屋建てか2階建てかを返事するのに、そんなに時間がかかるの、と言われそうですが、基本的には建築主の希望に沿って進めていきます。

途中でやっぱり平屋建てにしようとか、2階建てに、ということもあります。

納得しながら計画を進めることも、後々後悔しないためにとても重要なことです。

設計士に勧められて失敗した、と後で言われても困るので、計画の段階で、じっくり時間をかけます。

実施設計に入るまでに半年以上かかることもよくあります。

計画が破断すると、設計事務所の収入はゼロです。


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2階建て住宅を計画して、打合せしていく中で、平屋建てに変更になった例です。

当初、太陽光発電も利用したいということで、南流れの大屋根が希望でした。

2階の間取りは、子供室が2つと、小屋裏収納。

断面計画をしていくうちに、子供室の天井高さ確保に無理が生じてきたり、建物を高くすることで、予算をかなりオーバーしてしまいました。

隣接する北側の平屋の家の日照にも支障をきたすということで、やっぱり平屋建て、ということに落ち着きました。


何十年も住まう家づくり、計画に時間をかけることは大事なことかもしれません。


平屋住宅間取り図

ゆったりしたLDKのあるL字型の平屋建ての間取り


西側道路 42.1坪、4LDKの平屋の間取り

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生活する時間の長いリビングルームをゆったりした広さにした平屋建ての間取りです。

南東側に面しているので、朝日からお昼までの直射日光が期待できます。

ホールとリビングに設けた収納は、日常の小物を納めるのに使い勝手がいいです。

洗面所の隣にサンルームを設けました。

キッチンから洗面所、サンルームとの導線が短く、家事楽の間取りです。

LDKの柱の間隔が広いので、高さのある桁が必要になりますが、ここは平屋建てのいいところで、かかる荷重が屋根だけなので、2階建てよりも有利です。

大きなもので、45cm程度の高さの桁が必要になると思います。

L字型の間取りは、外壁面が多くなるので窓が多く取れ、明るくなるという利点もあります。

サンルームは北側にありますが、洗濯物は直射日光が当たらなくても、風通しがいいと乾くので、窓を開けて自然の風を利用できるようにしました。

外出する時には、防犯上窓は閉めて、換気扇を利用する方法もあります。

平屋建ての間取りを考えるときには、いろんな間取りを見てみて、気に入った間取りを自分なりにアレンジしていくやり方がてっとり早いと思います。



このサイトの平屋建ての間取りが参考になれば幸いです。

建築豆知識

住んでみてわかること 2


住んでみてわかること 気づくこと

上の階の足音がうるさい

平屋建ての場合、こんなことはないので安心です。

木造やマンションなどコンクリートの建物でもあり得ます。

床の構造的なものと、防音対策が施されているか否かで大きく変わってきます。

完成後に床をはぐったりして対応するのは大変です。

2階の物音に悩んでいる方は、床にカーペットを敷いてみてください。

それだけでも効果があります。





結露がする

ペアガラスにしたのに結露することはあります。

冬は外気温が低いので、朝から室内を暖房して加湿したりすると、結露することはあります。

南側の窓はさほどでもないのですが、北面や西面など朝日が当たらないと結露しやすくなります。

暖房を抑えて、室内の温度を19℃程度にして、湿度も60%以下にするとある程度解消します。

どうしても結露が抑えられないときには、窓の内側にもう一つ窓を取り付ける商品があります。

LIXILではインプラスYKKではプラマードUという商品です。

三協アルミはプラメイクEUです。



壁に絵画や時計を付けたいが下地がわからない

業者に頼むとお金がかかります。

自分でできる方法があります。

下地がプラスターボードで、クロス仕上げの場合の探し方です。

最近の軸組み工法の木造の場合、柱と柱の間に垂直方向に30〜45mmの間柱が入っています。

ホームセンターで、針のついたワンプッシュという商品が売られています。
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先端に針が隠れていて、押すとその針が壁に刺さるもので、原始的な下地探し商品です。

柱から40〜45cmの間柱を目指して刺してみます。

クロス壁に小さな穴が開くことはご承知おきください。

感触がない時にはその横に刺していき下地の位置を探します。

細かいことですが、針が刺さった位置が、間柱の中心なのか端っこなのかで強度に影響する場合があります。

マスキングテープなどで印をしながらその左右にも針を刺して中央付近を探すと安心です。

クロスに空いた針の穴は、指や爪で押さえるとわかりにくくなります。

別なやり方で、カベピタ、カベロックという商品もあります。
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プラスターボードにカベピタを揉みこみ、カベピタにビスを揉むもので、1kg程度の掛け時計などは十分です。

工事中に下地補強をお願いしておけば何てことなかったことなのですが・・・





建築豆知識

住んでみてわかること


住んでみてわかること 気づくこと

部屋に風が通らない

間取りを作るときに開口部の配置を考えておくべきことです。

平屋では少し不利になりますが、居室には2方向に窓などの開口部を設けたいものです。

そうすることで、自然の風を流すことができます。

2つの開口部が対角線にあって、高低差があればなおいいです。

隣家との状況や、土地の高低差などで風の通りが変わってくることがあります。

換気扇など設置して風の流れを起こすこともできます。



玄関からWCが近すぎる

これも、間取りを作るときに考えておくべきことです。

下の間取りがその例です。

大手のハウスメーカーも玄関のすぐ近くにトイレを配置する間取りをネットにアップしています。

トイレが2か所あればそうでもないのですが、玄関に集金などの来客があったりすると、トイレの出入りを躊躇したりします。

来客はそこにトイレがあることは知らなくても、水を流す音は聞こえます。

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玄関から洗面所、浴室が丸見え

上の間取りが一つの例です。

ある建売住宅が、玄関から洗面所の引き戸が見えており、その先に浴室の扉まで一直線になっていました。

来客中にお風呂を出た時、洗面所の引き戸が開いていたら大変です。間取りを考えるとき避けたいことです。

ホール(廊下)にドアを設置するか、カーテンを下げるなどの対策が可能です。


ドア同士がぶつかる

ドアの開き方向は、避難する方向に開くのが、基本です。

トイレや洗面所のドアによくありがちです。

平屋建ての場合関係ありませんが、階段の登り口付近のドアは開き方向などに要注意です。

トイレは内開きにすると解消できるのですが、基本的におすすめしません。

具合が悪くなって助けに行くときに、ドアが開けられないと大変です。

万が一のことも考慮してくことも必要です。




ハウスメーカーの平屋

人気が高い住友林業の平屋建て


多くの人に支持されている住友林業の平屋建て住宅

戸建住宅を手がけるハウスメーカーの中で人気が高い住友林業ですが、住まいの理想形として安定した人気がある上に、昨今は将来性も考慮して選ばれる事が増えているのが平屋建てです。

平屋建てでは階段や付随する動線を確保する必要性が無いため、空間を無駄にせずに済みいわゆるデッドスペースが生じません。

しかも、設計時にワンフロアという単位で構成していくため、間取りの中に理想を落とし込みやすい利点があり、今現在は小さな子供が独立していった将来の事を見越したり、老後に自分たちに負担がかからない住まいにもさせられます。

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また、コストについても平屋建ては優れていて、坪単価にすれば不利な面もありますが、総体の坪数が少なくて済むため、建築費の総額にもあまり変わりません。

場合によっては少なくなることもあります。

そして、2階建てだとトイレは2階にも設けることが多いため、設置費用の他にお掃除などの日々のお手入れやトラブルからも解放されます。

さらに、平屋建ては物理的に上部に床や壁が無いので、規模が大きなリフォームを大々的に行う場合でも建物自体にダメージが生じ難いですし、一枚の壁を取り除いたり追加するといった小規模でも住環境が一辺します。

こうした平屋建てを住友林業でオーダーすると長期優良住宅という扱いが受けられやすいため、ローンが減税されたり各種の優遇が拡充されるといった恩恵が受けられます。

住友林業の平屋建ては、具体的には60年間にもわたる定期点検や、構造自体と防水面を30年間保証して頂けるシステムで、安心安全に暮らすために徹底サポートされます。



ハウスメーカーの平屋

タマホームの平屋建て


平屋建て住宅に住む最大のメリットは、バリアフリーになることです。

一度平屋建てで生活すると、階段のある生活には戻れなくなるとも言われているほどです。

しかし、坪単価が高いというデメリットがあることも否定できません。

そこで、ローコスト住宅の建築を得意とするタマホームの平屋建てに注目してみます。
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タマホームの気に入った平屋建てが見つからないので、外観写真の2階部分をカットしたイメージ写真をアップしてみました。(タマホームさんごめんなさい!)

タマホームにおける主力の住宅プランは、標準装備と低価格を売りにする「大安心の家」、そしてカスタマイズが行いやすいです。

タマホームの平屋建ては、多数ある住宅プランの中から選択したうえで、平屋建てを依頼するのが基本的な考え方です。

気になる坪単価ですが、タマホームの場合は、2階建て住宅の場合の坪単価に2万円を加えたのが、一般的な価格となるようです。

ちなみに、タマホームの坪単価は、35坪以上という条件付きで、2Fプラン26万円からとされています。

したがって、平屋建ての場合は28万円からという計算になります。

もちろん、設計やオプション次第で価格は変動しますが、大手メーカーに比べると格段の安さで建築することが可能です。

また、タマホームの住宅の品質面に着目すると、国産の木材を使用するなど、木材へのこだわりが光ります。

土台となる部分には高級木材のヒノキが使用され、工法もしっかりしているため、国の基準よりも高い耐震性や耐久性を持つと評判です。

アフターサービスの面では不十分と噂されることもありますが、そこはコスト削減のための企業努力と解釈しましょう。

タマホームの平屋建ては、コストパフォーマンスの面では非常に優れたメーカーのひとつと言えます。



ハウスメーカーの平屋

パナホームの平屋建てのアイデア


室内の視的感覚に優れたパナホームの平屋建て住宅


パナホームが提案する平屋建てのデザインは、機能的な要素がありながらも、自然や都市景観と調和していると思います。

パナホームの寄棟造りの平屋建ては、庭から眺めると圧迫感を感じることがありません。

一方で、寄棟と切妻の両方を採用している屋根を見ると、和風の意匠に対して現代的な様式美があることも分かります。

パナホームの平屋建てのモデルを見ていると、片流れ屋根とフラット屋根を組み合わせた種類も発見しました。

このような形式は太陽光パネルを設置するために最適ですが、同時にモダンなデザインを作るためにも適していると思います。

片流れ屋根だけでは単調なデザインになりますが、フラット屋根を合わせながら、壁の色彩も好対照にしているのは見事なアイデアです。

パナホームの平屋建ては、室内では平屋建ての特性を活かして、天井から光を取り込む窓を採用しているため、省エネを考えても理想的です。

天井の吹き抜け空間はスカイウィンドウの構造になっていることも特徴で、この工夫によって風の通り道が生まれ、夏でも快適に過ごせるようになります。

逆に冬場には部屋の奥まで光が届くため、暖房効率を高めるためにも役立ちます。

動線もフラット構造になっていて、全ての部屋が庭と直結しているのが特徴的です。

バリアフリー設計に対応しているので、高齢者や足腰が不自由な人にも優しくなっています。

パナホームの平屋建ては、間取りや広さを好みにして、夫婦だけで老後の生活を楽しむためにも適しています。




ハウスメーカーの平屋

積水ハウスの平屋建て


積水ハウスは、戸建て着工棟数全国一位です。

平屋建ても、鉄骨構造、木造といろんな商品をそろえています。


近年では、手狭な土地でも広い空間を確保できるということで、複数回の住宅が流行しています。

しかし、平屋建ては自然災害にも強く低コストで済むこと、そして生活動線を短縮できることから、生活しやすいメリットがあります。

ごく最近、高齢者や子どもに優しい住宅として、見直されています。

積水ハウスでは、自然災害に強い鉄骨住宅と、木のぬくもりを味わうことができる木造住宅の二種類の平屋建てプランが準備されています。

鉄骨住宅のプランは、HIRAYAの季という名称です。ひらやのときと読みます。
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このプランの特徴は、平屋でありながら、オープンスペースを十分に確保し、開放的な住宅を実現しているところにあります。

標準プランでは、広々とした玄関やテラスも準備されており、室外とのつながりのある空間を楽しむことができます。

一方、木造住宅プランの名称は、里楽(りらく)と名付けられています。
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積水ハウスの平屋建ては、自由度の高さと災害に強いことを特徴とする、積水ハウス自慢のシャーウッド構法が用いられた住宅プランです。

この構法では、オリジナルの金具を使用したり、木材の強度を極限まで高めています。

したがって、地震などにめっぽう強い住宅と言えます。木造住宅の強みは、夏は涼しく、冬は暖かい点です。

積水ハウスの平屋建ては、安心してシンプルに、そしてリラックスして生活したい方に適した住宅です。

平屋建て住宅のメーカーはさまざまありますが、アフターサービスの充実ぶり、住宅の品質の面では積水ハウスの評判は他のメーカーをリードしています。

長く安心して生活するためには、積水ハウスが提供する平屋建てプランがおすすめです。

平屋建て住宅 価格

平屋建ては坪単価が高い


平屋建ては2階建てより本当に高いのでしょうか?

ここに、3LDKの2つの間取りを紹介します。

最初の間取りは、平屋建てで、延べ床面積は25.5坪

居室は、LDK18帖、洋室6帖が3室の3LDK
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次の間取りは、2階建てで、延べ床面積は28.25坪

居室は、最初の平屋建てと同じ3LDK
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どちらの価格(建築費の総額)が高いと思われますか?

平屋建ては2階建てに比べて坪単価が高いとされます。

以前このサイトでも紹介している要因があることは確かです。

でも、同じ3LDKの建物で、2階建てが床面積が2.75坪広くなっています。

2階のトイレをなくしたにしても、2.25坪です。

階段と2階ローカの面積が増えているのです。

坪単価で計算するタマホームや工務店などは、バルコニーやポーチの面積を施工面積として坪数に加えます。

すると、平屋建ての間取りの施工面積は26.25坪、2階建ての間取りは、30.75坪になります。

バルコニーを設けなければまた違ってきますが…

このように、2階建てにすることで床面積が増えて、坪単価は安くても総額ではさほど変わらなくなることがあるのです。


ちなみに、平屋建ての施工面積26.25坪に坪単価55万円(暫定金額)をかけてみると、約1,444万円。

2階建ての施工面積30.75坪に坪単価50万円をかけてみると、約1,537万円。

総額で、平屋建てのほうが安くなりました。

バルコニーを設けなければ、29坪x50万円=1,450万円でほぼ同額になりました。

平屋建ての坪単価は2階建てより1割程度高くなるといわれていますが、5万円高くても総額さほど変わらないということが証明されたわけです。




ただ、土地は、平屋建てのほうが広く必要になるので、予算は膨らむかもしれません。

駐車場や庭などのこともあるので、平屋建てにするか2階建てにするかはケースバイケースでお考えください。

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